2000年のWGP日本GP 250ccで優勝した加藤大治郎選手です。
一応バイク好きを自称していながら、このサイトであまりバイクの絵を掲載していないので、イラストを追加。 基本的にトレースベースなのですが、背景もillustratorで作成。ぼかしは、photoshopでレイヤーマスクで透明度をかえたグラデを適用し、 遠近感を出してます。
加藤選手は将来がとても期待された、非常に才能豊かな選手です。私が好きな沼田憲保選手とも、全日本のタイトルを廻り熾烈なバトルを繰り広げ、 沼田選手がアリー・モレナー・レーシングからWGPに参戦した年に全日本チャンプに輝いています。
全日本で加藤選手の走りをよく見ていましたが、転倒が多少多かったものの、一発の速さとその速さを持続させる才能は、当時(現在も)の日本人ライダーが持っていない才能だったと思います。
WGP250ccクラスでは、原田哲也選手に続きWorldチャンピオンに輝き、WGPの最高峰でもチャンプ争いができるライダーと期待しましたが、
2003年の日本GPの130R立ち上がりでクラッシュし、26歳の若さで亡くなり、非常にショックを受けた事を今でも覚えています。
イタリアでは彼の名前が付けられた通りがあるほど、実力と人気を兼ね備えたライダーであっただけに、26歳という年齢での結末に、
WGPの1ファンとしてとても悔しい思いです。そのような懐古の念も含めて、2000年AXOホンダ・グレシーニで鈴鹿で優勝した加藤選手を描いてみました。
参考までに彼のWGPでの成績(一部全日本含む)を以下に紹介します。
1996年:全日本ロードレース選手権GP250ccクラス 2位
1997年:全日本ロードレース選手権GP250ccクラス チャンピオン
1998年:全日本ロードレース選手権GP250ccクラス 8位
1999年:全日本ロードレース選手権GP250ccクラス 2位
2000年:ロードレース世界選手権GP250ccクラス 3位(AXOホンダ・グレシーニ)
2001年:ロードレース世界選手権GP250ccクラス チャンピオン
2002年:ロードレース世界選手権MotoGPクラス 7位
2003年:ロードレース世界選手権MotoGPクラス参戦
第1戦日本GPでのクラッシュの後、4月20日に逝去