danna labo. vol.3

前を向いて

    [mutter]

呪われたと形容すべきか、9月、10月から1ヶ月が経ちました。
悲劇で悲しみに暮れた2ヶ月でしたが、この2ヶ月、逆の意味で色々な人達と繋がりが出来ました。
悲しみは皆さん一緒ですが、ノリックHPの掲示板に代表される様に、この悲劇を受け止め、色々な方が行動を起こされています。
僕も前を向いて頑張らないと。

そういう意味で、沼田さんの件をきっかけに、とある行動を密かに起こしています。
もう少し時間が必要ですが、このサイトでも報告できる様に頑張りますよ。


前を向くと言う意味で、サイトの更新をおろそかにしてましたので、近況を報告。

シュワンツのイラストですが、当初考えていた制作方針が変わりつつあるので、もう少し(というよりかなり?)後になりそう。。。
その分、ノリックのイラストを描こうと思ってます。
あと沼田さんのイラストも。
ただ構成は頭の中で出来たんですが、実作業に取りかかってないので、もう少し先になりそうですかな。。。

あと、このサイトで前から言ってた「パッケージデザイン」の話ですが、ようやく商品化され市場に出回りました。
具体的には後日実績紹介で取り上げようと思いますが、あるラジコンのパッケージを制作しました。 ラジコン 左写真は本体(プロポも一緒の製品です)とパッケージを映したのもので、当然ですが、本体の後ろのパッケージ(箱)を制作しました。
このパッケージはウチの会社のもう一人のデザイナーと一緒に作ったんですが、僕は車のイラストと全体的なイメージを担当。(もうひとりは、ロゴと文字周りとパーツデザイン)
お客さんもデザインを気に入ってくれてまして、なかなか面白い仕事ができたと思ってます。
店頭で見かけたら是非ご購入して下さいませ〜(完全に営業のコメントですが、、、好評であれば次もありますんで)。


相次ぐ悲報

    [mutter]

ノリックが亡くなった。
沼田さん、奥野選手の悲劇が立て続けに起き、岡山国際のレースが終わったばかりで、その悲報にとても驚きショックを受けた。
沼田さん、奥野選手の悲劇から1ヶ月、悲しい知らせはもうこれ以上はと思っていた矢先の出来事だ。
しかもレース中のアクシデントでなく、交通事故に遭っての出来事で、ショックはなおさらだ。

norick1:阿部典史1

ノリックは僕と同い年だ。
もちろんロードレースの1ファンの私とは何のつながりもないが、彼がデビューして世界への階段を駆け上がる姿は、同じ世代の日本人として、 ヒーローであり、またとても身近な存在だった。
彼と同じとは言えないまでも、自分がやりたい事に対し、彼のようなレベルに辿りつきたい。
自分と同い年である事でとても身近に感じた訳だが、それ以上に彼のひたむきさと情熱があったから、強くそう思ったのかもしれない。

沼田さんの悲劇から、このサイトでも何度も言っているように、自分に出来る事を何度も考えた。
そして、ロードレースを盛り上げる活動に微力ながら参加しようと、行動を起こした。
行動が形になるのはもう少し先だが、形になったらノリックと話をしたいと強く思っていた。
それは、ノリックがロードレースの事をとても真剣に考えるだけでなく、ノリック自身がアクションを起こす責任を痛感していたからだ。

norick2:阿部典史2

ノリックの発言を聞くと彼の責任感の強さを感じる事が出来るが、僕が彼の考えに惹かれたのは、ちょうど1ヶ月前9月8日、 、、、沼田さんの告別式だった。
多くの関係者、ファンが参列した沼田さんの告別式に、もちろんノリックもいた。
親族の後ろに集まる参列者の中、ノリックは一番前で独りで立っていた。
皆より人一人分前で立ち、沼田さんの遺影から目を離す事は無かった。
彼の姿と眼差しが、色々な責任を背負うようであった。
だからこそ自分の行動が形になった時、全く違う環境ながらも同じ年月生きてきたロードレースを愛する者として、 ロードレースを盛り上げるために一体何が出来るのだろうか話したかった。


僕は神を信じない。
だが神がいるのなら問いたい。
なぜこうも神は不平等なのか。
そして、2007年に3人の犠牲をはらい、ロードレースという世界に何を望むのか。

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1: みぐりん (10/08 23:29)
5月にオートポリスで初めて「生ノリック」に会い、イラストをプレゼント出来たのが最高の思い出となってしまいました。ただ、時間が無かったのでカラーを断念し、鉛筆デッサンに終始したのが悔やまれました。「来年また会える時には、カラーを描こう」そう思ってました。もう、その夢は叶わない…。

ロードレースの為に我々ファンが出来ること、それは一体何なのだろう…そう考える前に、あまりのショックに全ての思考が停止してしまっている。
今はただ、安らかに・・・・。ご冥福をお祈りします。
2: 旦那@管理人 (10/09 01:44)
みぐりんさん

イラストの件は、後々渡す事が出来て良かったと思えるのではないでしょうか。
(すいません、こんな事を言える立場でないのですが。。。)
僕は、あの機会に沼田さんにイラストを渡せて良かったと思っています。
沼田さんはスズキから離れていたのに、僕のイラストに#1のサインを書いてくれて、今でも#1を見るたびに涙してしまいます。

でも、カラーのイラストを渡せなかった事の残念さもよく分かります。
僕も沼田さんにもっとイラスト見てもらいたかったし、
このエントリーの通りノリックとももっと話をして、
自分のイラストを見てもらいたかったから。

もちろんイラストだけでなく、私達に色々な感動や思い出を残してくれるライダーの
このような悲報は、ほんとに残念で仕方ありません。
相次ぐ悲報に、何を信じていいのか、何を思えばいいのか、本当にこれは現実なのか、
僕もみぐりんさんと同じく思考が止まってしまってます。。。。。
3: むらさき (10/13 17:33) murasaki_purple549@yahoo.co.jp
旦那さま

先日もお邪魔させていただいた、むらさきです。

結局、あーだこーだ考えてても仕方が無いので、本日のノリックの告別式、
参加させていただくことにしました。
現実となってしまうかもしれませんんが、後に後悔するくらいなら、とお見送りを僭越ながらさせていただくこととしました。

私も、本当は献花だけさせていただいて少しの間で帰るつもりだったのですが、どこで列を間違えたのか、記帳をさせていただいて、お焼香までさせていただきました。もう、そこまでのしたのなら、出棺までお見送りさせていただこうと思いましたが、
出発間際のノリックのお父様の阿部光雄選手の最後の挨拶の声は、か細くてこちらまで胸が締め付けられる思いでした。

また、たまたま私の立っていた場所がほぼご遺族の方の真横でしたので、ノリックの奥様や、まだ小さなお嬢ちゃんと息子さんの姿を見たときは、本当に「現実」を見つめてしました。

光雄さんにとっても、よもや自分の息子さんがご自身よりも先に逝かれるなんて思いもされなかったでしょうし、ご遺族の方々のお姿を見るのはつらかったです。

最後に、出発間際にスタッフの方がノリックの最後の愛機のR1のスロットルを開けて、ノリックを乗せた車がクラクションを鳴らしとときにはあちこちから「ノリック、ありがとう!」と泣きながら叫ぶ方が何名かみえました。それと、報道の方でカメラを構えてみえた方何名かも泣いてみえたのは印象的でしたね。

その後、私は告別式会場を後にしたのですが、何だかさみしさとポカンとした気が抜けた気分になっていました。

でも、今日のことで、ノリックと”お別れ”した、という気にはなっていないんですよね。この後も茂木や鈴鹿に行くと、ノリックがいそうな気も、まだしていますし。

今すぐには無理かもしれませんが、今日、ここにおられた方も、これなかった方もいつかは笑顔でノリックってライダーのことを話せる日が来れば、と思いましたね。

今は、「また、会おうね」と言えるようになるようにしたい気分です。
4: 旦那@管理人 (10/14 02:15)
むらさきさん

書き込みありがとうございます。
むらさきさんの言う通り、ファンの方の笑顔が戻る事を願いますが、沼田さん、奥野選手、ノリックの立て続けの悲報に、
ずっとこのまま闇から抜け出せないような気分です。

沼田さんの告別式で特に痛感しましたが、むらさきさんと同様に、最後のお別れをしても、区切りなんてつかないんですよね。
後に残るのは、信じがたく受け止める事が出来ない現実。
心に大きな穴が開いてしまって、何も考えられない。
今は、ただただ、冥福を祈るばかりです。

もう、悲しいニュースは聞きたくない。
このような悲劇が繰り返されず、
早くロードレースファンの皆に笑顔が戻ってほしい。
楽しい話題で、またむらさきさんにもコメント頂けば有り難いです。
5: むらさき (10/25 22:54) murasaki_purple549@yahoo.co.jp
旦那さん、むらさきです。

いつまでもシンミリモードやあかんのやろけど・・・
やっぱ思い出すと戻ってしまいますわ。

今日、ライディングスポーツの最新号を買ってきましたわ。

当然、せやろ、思ったけど・・・誌面はノリックの追悼モードに
なってましたわ。。。

せやけど、yahooオークションでここぞとばかり、高値落札を狙ったハイエナ野郎どもや、ネタにただ飢えてるだけの地上波やスポーツ新聞の糞記事とも
違い、我々と共感できる部分で誌面づくりをしてくれるのは、やっぱ専門誌
ならではかとも思いましたね。(「マスコミ」やのうて、「ミニコミ」やけどね・・・)

思えば、やっぱ二輪のロードレース界でこんだけの”ヒーロー”って
そういやおらんかった、と今更ながら思いますわ。

これは、金谷さんや片山さん、石川さん、イクさん、木下さん、平さん、
水谷さん・・・らに対する『冒涜』とは受け取って貰いとうないんやけど、
言ったら何やろ、『一瞬で見てる人間の温度を変える』ことを、その本人すら、意識せぇへんまま、衝撃波を与えることができた人間・・・

これは、やっぱ『HERO』やったんやろ、思うわ。

何年かたって、その『HERO』が年を重ねようが、あの衝撃は見ていた人間に
こんだけ様々な思いをよぎらせる・・・

なかなかおらへんかった思うわ、こんだけの人は・・・

せやから悔しいねん。
6: 旦那@管理人 (10/29 22:35)
むらさきさん

ライスポもう発売日だったんですね。。。
いろんな事があったので、時間経過があやふやでした。

で、ライスポ買ってきました。
まさかまた保存用に買うとは思いませんでした。
それで、内容はほとんど読んでません。というより読めません。
沼田さんに関わる記事を目にした時、この悲劇がほんとに現実である事を実感し、とても読めなかったです。

この記事にあるとおり、ノリックのひたむきな姿勢を目の当たりした出来事や、むらさきさんが感じるノリックの存在感を思うと、やはりノリックは特別なライダーだったと思います。
また、不死鳥伝説blogの管理人様のお話をお聞きし、沼田さんもやはり僕の中では特別な存在です。

ノリックも奥野選手も沼田さんも、みんな生きててほしかった。
ほんま、今年は一体何やろ?
何かしたいけど、沼田さんやノリックの笑顔が頭から離れない。何かしたいけど。。。
と結論が無い考えを巡らしてしまいます。

モーターショーに行ってきましたが、2輪のスペースがとても小さくなっていて、
そういった事も含めてほんと10年前に時間が戻らんかなと思ってしまいます。

悲しみを受けて

    [mutter]

沼田選手の悲報から3週間が経ちました。もともと沼田選手に関するサイトが少なかった事もあり、9月4日、5日は多くの方がこのサイトにも訪れて頂き、また温かいコメントを頂きました。
このサイトだけでなく、mixiや某掲示板でも私のイラストが紹介され、今回の出来事に対し非常に複雑な想いです。
(書き込み&紹介頂いた皆様、感謝いたします。)

また、時を同じくして、WRCの元世界チャンピオン コリン・マクレーが飛行機事故で亡くなりました。
立て続けの訃報に、2007年9月はモータースポーツファンとしてとてもつらい月になりました。
人の死に違いはないですが、ほんの数時間前まで元気でいた人物が突然いなくなる事は、現実として受け入れる事がより困難になる気がします。

RidingSport

今回のRIDING SPORT誌で、沼田選手の追悼記事が掲載されています。
http://www.news-pub.com/magazine/details.html?id=1590)
表紙一面の沼田選手の写真だけでなく、目次ページ一面にも全日本V2獲得時(SUGOの時?)の写真が掲載されており、沼田選手の存在の大きさを実感させられます。
また、藤原らんか氏の4コマ漫画が素晴らしいです。色々な想いを思い出させてくれると共に、あのような表現ができる才能に脱帽です。

沼田選手が残した宿題は大きなものだと思います。
「昔のようにロードレースを再び盛り上げる」
1レースファンであるWebデザイナーである私が偉そうに言えた事ではないですが、
私にできる範囲でロードレースを盛り上げる活動をしたいと思います。

<追記>
先の全日本ロードレース選手権シリーズ第5戦SUGOラウンドで事故に遭われた奥野選手、回復しまた元気な姿を見せてもらえるように、影ながら応援しております

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1: みぐりん (09/29 23:06)
今月号の四コマ劇場…感動的でしたね。
藤原らんか氏は沼田さんとレースをしたこともあって、それだけに悲しみも相当大きかったことと思います。だからこそあのような、見る人に希望を与えるような作品にしたかったのだと思います。レースファンのために、そして自分自身が立ち直るために。

私たちイラスト描きは、絵に関わる者として、あのような「人に希望を与えるような作品」を目指したい…そう思った今回の四コマ劇場でした。
余談ですが、藤原氏は私の大学の後輩でして、彼女が中学生の頃から知っております。昔っからユーモアたっぷりの人でしたよ。
2: 旦那@管理人 (10/03 01:05)
みぐりんさん

藤原らんか氏の4コマは、沼田さんがチャンプを取った年に買い始めたライスポが始まりで、
当時からとても面白い視点で描かれてる漫画に感心してました。

今回のらんか氏の作品は悲しみに対し、とても真っ直ぐ描かれていて、
衝撃を受けたと共に、絵が持つ可能性に驚きました。
そういう意味で、「希望を与える作品」というのは難しいですね〜。

みぐりんさんもイラスト描かれるんですよね。
(しかもらんか氏と知り合いとは!)
このエントリーでも書いているように、ロードレースを盛り上げる活動の一環として、
全日本の写真やイラストをいろんな人が投稿できるコンテンツを作りたいなと思ってますので、
そちらでも、また別の機会にでも是非一度拝見させてもらいたいです。
3: むらさき (10/08 15:16) murasaki_purple549@yahoo.co.jp
昨日の夜のTBS、NHKなどの報道を見てから悲しみというよりも、何だかやりきれない気持ちと悔しくて仕方のない気持ちのまま、あちこちを彷徨ってお邪魔させていただきました。

私も今月号のらんか氏の4コマ劇場を見て、逆に少し救われた気になっていたひとりでした。

ただ、今から14年前、今は永遠の休刊となってしまった「RH(レースング・ヒーローズ)誌」にらんか氏がまだ、読者として毎号怒涛の4コマを投稿されていたころ、毎号シュールなギャグ満載の作品の中、あるとき、たった一コマだけの作品で、大空高く飛ぶ鳥を「あ、フラミンゴ」と後姿の原田・坂田・上田各選手が見上げている、という作品は、何だか涙があふれてきてとまりませんでした。
4: むらさき (10/08 15:19) murasaki_purple549@yahoo.co.jp
つい先ごろ、沼田さんのこと、奥野選手のこと、さらには前田選手のこと、あるいはコリン・マクレーのこと・・・こんなことが思い起こされているときに昨日のことって・・・

ノリックのことで私が涙が出そうになったのは二回。

一度目は96年のWGP第三戦。「天才」と世間が騒ぎ、思うような結果が出ずにいると失望と批判が渦巻く中、後輪を思い切り滑らせながらブッチギリで優勝した鈴鹿。
二度めは・・・

ご冥福、なんてもんじゃなく悔しくて悔しくて・・・ただ今はそんな気持ちです。

すみません。こんな不安定なまま書き込みをさせていただきました。
5: 旦那@管理人 (10/09 00:16)
むらさきさん

コメントありがとうございます。
96年の鈴鹿は今でもよく覚えてます。
NSR500Vの岡田選手が開幕から好調で、逆にノリックはフリー走行、予選で苦労していた中での優勝。
あの時ノリックがもたらした感動は、一生忘れられないものになりました。

こうもこのようなニュースが続くと、もう何も考えられない気分ですね。
僕も沼田さんの訃報を聞いた時、
ご冥福を祈るなんて考えられる状態でなく、
もう残念しか言葉が見当たらなかったです。
沼田さん、奥野選手、前田選手、マクレー、ノリック、ほんと、ただただ残念で仕方ないです。